特定行為研修を受講したきっかけは何ですか？

自分には専門的知識が不足していると悩んでいました。認定看護師を目指そうと思っていた時もありましたが、役職をいただいたことで看護業務以外の仕事も増え、長期研修を受講することに自信がなくなっていました。しかし、このままではいけないと考えていたところに、上司から特定行為研修受講の話を受け、チャンスと思い受講しました。

実際に特定行為研修を受講してみて良かったことはなんですか？

診療録から、薬剤の選択・検査日の設定など、その意味が徐々にわかるようになり、患者を診る視点が明確になったと思います。また、医師への報告内容も、医師が必要とする情報が言えるようになってきました。私の場合は、県外での研修だったので、電車での移動中に振り返りを行うなど、有効に時間を活用できました。県外施設の方と出会ったことで、様々な情報交換ができたことは良かったです。

やりがいや難しさを教えてください。

特定行為区分である創傷管理関連研修は自院で臨地実習を行いました。創傷管理関連研修指導医師と院内褥瘡委員会の委員長が同じであるため、その医師とともに褥瘡委員会の横断的な関わりができ、創傷処置についても指導を受けながら実施できやりがいを感じています。
研修終了直後は、「期待している・頼りになる」などの周りの期待に押しつぶされそうになっていたが、患者のために何をすべきかを考え行動することが大切と思い頑張っています。

仕事で大切にしていることはどのようなことですか？

研修で学んだことをスタッフに如何にわかりやすく説明するかを考え、患者の状態で気になるところがあれば、スタッフと一緒に考え行動するようにしています。また、医師の信頼を得ることも重要であり、医師が必要とする情報がわかるよう看護記録の充実に心掛けています。

休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。

入浴剤を入れてゆっくりお風呂に入ることです。

これから認定看護師を目指す方へのメッセージをお願いします。

これから特定看護師を目指す方へ
特定行為は現時点では、ある一定の範囲であれば手順書をもって治療ができる唯一の医療行為です。病院が指定機関となっているところでは、現場で仕事をしている医師から直接講義を受けることで、より実践的な指導を受けることができます。また、働きながら受講できることで、現場ですぐに振り返りができ、学びがより深くなります。そして看護師である私たちは、看護をベースに医療行為ができることで、患者さんへ適切なかかわりや支援ができやりがいを感じています。皆さん、特定看護師を目指し質の高い看護を目指しましょう。

病院のＰＲ

南砺市民病院の特定行為区分は県内唯一、創傷管理関連が学べる研修機関です。また、各講義には様々な医師が関わり、病院全体で特定看護師の育成に努めている病院です。
令和4年度は、〝血糖コントロールにかかる薬剤投与関連″区分を追加し、これからますます増えるであろう糖尿病など、入院中の患者さんだけでなく、地域住民の健康増進に向けて特定看護師の活躍の場を広げていきたいと考えています。
また、令和4年度からは、外部からの研修生が学べるプログラムに変更しました。南砺市民病院で特定行為研修を学んでみませんか？